天気予報は曇りだったのに、朝起きてみたら雲ひとつない晴天だ。普段の行いにはそれなりに自信を深めつつあったボクだったが、これで揺るぎないものになった・・・などと言ってる暇もなく、朝めし前に早速撮影。昨日一番最初に撮影した上蝦池のポイントに向かう。朝日が棚田の雪をピンクに染める。神々しいほどの風景だ。 膝が痛い。昨日、鏡が池の棚田に登攀した際に、スノーシューが横滑りして斜面を滑落したが、そのときに膝をひねって腱が伸びたようだ。この症状は昔スポーツをやっていた当時に経験があるので、痛いのさえ我慢していれば自然と治癒するとは分かっているが、それはあくまで安静にしていればということなので無理はできない。真っすぐ歩く分には堪えられる程度の痛みだが、方向転換などで斜め方向の動きをするとズキッとくる。今日は棚田登攀はしないほうがいいだろう。 というわけで、雪の量が多少は少ない松代に移動し、以前から目をつけていた棚田を撮影。その帰りにちょっと脇道にそれてみたら、見たことがないいい風景があった。空気が澄んでいて見通しが利くので、遠くの山々がとても綺麗だ。斜面には棚田、下には数軒の小さな集落。 お昼を食べた後、松之山に戻り、浦田から田麦立、中立山あたりの集落を回る。田麦立では夏場には気づかなかった美しい棚田を発見、2軒しかない中原の集落では、雪に埋もれた家を発掘していたおっさんたちとしばらく立ち話。 夕方、再び松代に戻り、夕陽に染まる山々の写真を撮る。まったく曇ることがなく、青空の色は深い群青色の一日だった。午後7時撤収、10時半帰宅。2日間の撮影枚数は830枚だった。 【使えるワザ】 割勘荘がある赤倉の集落は松之山ではもっとも標高が低いところにある。周囲は山で、ほとんどすり鉢状になった狭い土地に10軒ほどの民家がある。一番底の部分に東川という川が流れている。 こういうところなので、太陽は9時ごろにならないと顔を出さない。起きてすぐに飛び出したときには、すでに日が昇ったのかまだなのか分からなかった。 この棚田は、赤倉に下る町道が国道から分岐したところにある。枚数はせいぜい5、6枚という狭い棚田だか、形状がとても美しいので、雪のない時期には何度か撮影したことがある。 しかし、雪が被っても美しいものは美しい。早朝の斜光が素晴らしいグラデーションを描く。ちょうどいい具合に、姿のいい木と野うさぎの足跡があったので、それをポイントにしてそのグラデーションを撮った。 こういう写真はそれこそ運だ。極力まで引き算をして、なおかつたっぷりとドラマを語る要素が詰め込まれている。写真をやっていて良かったと思う一瞬である。 雪の質感とキラキラ感がもっとも重要な要素なので、白い雪が多少グレーになるのを承知でマイナス補正をかけている。雪景色はプラス補正が原則ではあるが、露出というのは見た目通りに写っていればそれが適正とは必ずしも言えない。自分が表現したいものをもっとも良く描写してくれる露出が「適正露出」なのだ。 カメラ PANASONIC LUMIX DMC-FZ10 撮影日 05/03/07 07:12 ISO感度 50 絞り F5.6 シャッター 1/800 露出補正値 -1/3 WB 晴天 露光方式 絞り優先AE 測光方式 分割測光 合焦方式 スポットAF 焦点距離 72mm (35mm換算)(432mm) その他 手持ち撮影 レタッチソフト チビすな
by osampodigicame001
| 2005-03-09 11:05
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