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2005/03/28 MON(No.709)

シンビジウム



 終日雨。一歩も外出せずに原稿書きに明け暮れた。しかし、今日は絶不調。一日かかってやっと1000字ぐらい。
 原稿書きはリズムだ。書き出しがスムーズだと、ほとんど滞りなく書ける。でも、書き出しで迷いが出たらダメだね。筆が止まったらニッチもサッチもいかなくなる。書きたいことは頭の中で渦巻いているのに、言葉が出てこなくなるのだ。タバコを吸う、コーヒーを飲む、そういった気分転換がなんの役にも立ちはしない。結局、最初から書き直す。その繰り返しだ。昔なら原稿用紙をくしゃくしゃと丸めて投げるなんてカッコいい真似もできただろうに、いまどきはデリートキーでパッだもんね、余計に情けなくなる。
 明日は鬼の編集者と打ち合わせ。昼間からビールが飲めるのはいいけれど、たぶん、コテコテに絞られる。だって、あと3日、残っているのがレタッチの話なんだよ。ボクは、レタッチなんて最小限じゃなきゃダメという主義主張を貫いてきた人間なので、言ってみれば一番不得手な分野なのだ。写りこんだ電線を消すなんてことをやるぐらいなら、最初から電線を写さないようにすりゃあいいじゃないか、と言い張っていた手前、書きにくいということもある。レタッチは現像作業の段階までが写真の守備範囲で、加工になると別ジャンルじゃないかと思うのだが、いかがなもんでしょ。古いのかなあ・・・。


【使えるワザ】
 大昔から我が家にあるシンビジウムである。これまでにも何度かメルマガに登場している。
 蘭の鉢は3つあった。2つが和蘭、1つがこのシンビである。ところが、去年の春に貝殻虫が大発生して、いろんなお薬を投与したのだけれど和蘭は全滅してしまった。ボクが高校生の時分に育て始めた年季ものだったので多いに落胆したのだが、どういうわけか、シンビだけは生き延びたのだ。そのシンビが今年は花穂を3つもつけた。非常に長持ちする花なので切り花にしたら、今もテーブルの上で頑張ってくれているのだけれど、忘れた頃になってまた1本花穂が出てきた。1ヶ月遅れの登場だ。咲き始めたその花を撮った。
 ほんとならクローズアップフィルターをつけてもっと寄りたかった。でも、58mmのフィルターが見つからない。仕方がないのでカメラの最短撮影距離5cmからの接写である。当然、花の左右が抜ける。つまり、余分なスペースができてしまって、そこに視線が抜けてしまうのだ。
 仕方がない。セルフタイマーを使って両手をフリーにし、画面の両端に赤い紙をかざして撮影している。赤い紙をただ前ボケに使うだけでは能がないので、シャッターが開いている1秒間にそれを揺らしている。被写体ブレの前ボケというわけだ。
 上に電線を消す話を書いた。レタッチで消すのは卑怯千万である。邪魔ものがあるときに、それを画面から消し去る工夫が楽しいのに、後でレタッチで消すんじゃ面白くもなんともない。撮影姿勢がいい加減なるだけだ。その、邪魔物を消す一番簡単な方法が前ボケ。利用価値大なので覚えておいて損はない。


撮影データ
カメラ

OLYMPUS
Camedia C-8080 WZ
撮影日 05/03/28 16:38
ISO感度 50
絞り F3.2
シャッター 1秒
露出補正値 -2/3
WB 晴天
露光方式 絞り優先AE
測光方式 分割測光
合焦方式 スポットAF
焦点距離 23.4mm
(35mm換算)(92mm)
その他 三脚
セルフタイマー
レタッチソフト チビすな

by osampodigicame001 | 2005-03-31 00:56
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