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2005/04/21 THU(No.733)

日光の棚田



 睡眠時間3時間で7時に起床、大慌てで旅行準備。5日分の着替え、機材はEOS 1D MarkIIにタムロンの28-300mmズーム、EOS 20DにEF 10-22mm、それとカメディアのC8080 WZの3台のみ。身軽もいいところである。三脚は持たない。替わりにポータブルストレッジのEPSON P-2000とノートパソコンを持つ。ノートは、旅行中にもし暇があったら仕事しようという腹積もりだったのだが、結局、ただ運んだだけという結果になった。暇なしだったというわけ。
 羽田までは越谷から1時間1本の高速バスがある。熊本航空着は午後2時。空港でレンタカーを借りる。「軽トラックはない?」と聞いたら「なかっですばい」だって。笑われてしまった。第一、長靴で羽田から飛んできたというだけでも、すでに窓口のねーちゃんの口元が引きつっていたもんな。
 借りたのはあの○ツビシの軽自動車。今回の取材は山の中の棚田ばかりだから、普通車では無理と踏んだのだ。早速、高速を飛ばして坂本村へ(車が火を噴くかと期待したが空振り!)。八代インターから国道3号、球磨川を遡る国道219号を経由、村役場の手前から県道17号に折れる。早水の集落から上は軽じゃないと登れない細い農道だ。対向車(農作業車)に出会うとどちらかが譲ってバックしないといけない。脱輪したら崖下に真っ逆さまだ。ちょうど田起こしと苗代作りの時期に当たっていたので、けっこうな交通量だった。
 日光(にちこう)の棚田はすでに戦国時代には現在の形が出来上がっていたという。江戸時代の嘉永6年(1853年)の戸数が36戸、現在が30戸だというから、田んぼも集落もほとんど変わっていないのだ。球磨川から運び上げた川石で傾斜20度という急斜面に石垣を築き、230枚ほどの棚田が作られている。一部は畑に転用されてはいるものの廃棄田はなく、もちろん圃場整備もされていない。周囲はぐるりと深い山に囲まれている。山の向こうはあの子守唄で有名な五木村である。秘境という言葉がなんの違和感もなく胸に納まる環境だ。
 午後6時半まで撮影して八代へ。泊まりは叔父宅。11時半まで飲んで、その後、画像の取り込みと確認。午前2時就寝。


【使えるワザ】
 籾を蒔いたばかりの田んぼである。この棚田では箱植えはしないそうだ。田植え機が入るところではないので、苗代から手植えだからである。棚田全体で5、6枚に水が入り苗代になっていた。よく見ると、稲が水中で小さな髭のような芽を吹いている。田起こしをしていたおっさんに聞いたら、今年は朝夕がまだ寒いので伸びが悪く、田植えは来月中旬ぐらいになりそうだという。例年より2週間ばかり遅い。東北地方でも同じようなことを聞いた。全国的に遅れ気味みたいだ。
 午後5時が近い。まだ日暮れには間があるが、西の空はわずかに赤味を帯びてきた。その西の空を田んぼの水面が映す位置から撮影している。ホワイトバランスを晴天や曇天にすればもっと夕方の雰囲気が出るところだが、鮮やかな田んぼの緑の描写を優先してオートにしている。


撮影データ
カメラ

OLYMPUS
Camedia C8080 WZ
撮影日 05/04/21 16:40
ISO感度 50
絞り F4.0
シャッター 1/320
露出補正値 -2/3
WB オート
露光方式 絞り優先AE
測光方式 分割測光
合焦方式 スポットAF
焦点距離 8.1mm
(35mm換算)(32mm)
その他 手持ち撮影
レタッチソフト チビすな、ViX

by osampodigicame001 | 2005-04-27 10:46
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