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2005/11/15 TUE(No.941)

どんぐり



 昨夜はずいぶん根を詰めて講評書きをやったつもりだったけど、つい見直しなんてのをやってしまったがために全面書き換えという結論に到達してしまった。どうしてだろう?何が気に入らなかったのか、自分でもよく分かっていないのだが、とにかく、ふと、なにもかも嫌になってしまったのだ。せっかく2/3ほど書き終わっていたのに、最初からやり直しである。
 他人の作品に対する講評なんてものは、所詮は自分勝手な思い込みの押し付けでしかない。写真も芸術の一つのカテゴリーである以上、表現の様態は個人によって異なるのが当然である。いわば、各人各様の「枠」があるわけで、それをボク個人の「枠」に当てはめようとしても、それは無理な相談というものだ。
 そこで、ボクとしては、個人の枠にこだわらないで、純粋に技術的な部分だけに焦点を当てるか、あるいは、ボク自身の枠を限りなく大きくするように努力すればいいということになる。けれども、そのどちらも、言うのは簡単だけれど、実行するのは不可能に近い。技術的な部分にだけこだわった講評など何の足しにもならないばかりでなく、表現という行為を技術論だけで解釈してしまうという、もっとも犯してはならない愚を冒すことになって、それを読んだ人にえらく悪影響を与えてしまうのが目に見えている。一方、ボク自身の枠を限りなく広げるということは、ボクに名人になれと言っているのと同義なわけで、それが不可能であることは猿にでも分かる理屈である。それに、仮に万一ボクが名人になったとしたら、高額ギャラのお仕事が押し寄せて、とてもじゃないがネット撮影会なんて道楽をやっているどころじゃないはずだ。
 さて、ではどうしたもんだろう・・・と考えていたら、ふだんあんまり沈思黙考などという行為に慣れていない脳味噌がギシギシ言い出したので、ここはコーヒーでも飲んで気分転換を図ろうと思いついた。とてもいい考えである。で、「四千万歩の男」を読み出したら止まらなくなって、とうとう第一巻660ページを読了してしまった。ボクが名人になれない理由がこれでお分かりいただけたと思う(反省)。


【使えるワザ】
 今日も銀行に行った。お金持ちは銀行のほうから来てくれるけれど、ボクら貧乏人はせっせと通わないといけない規則なのだ。それも、ボクみたいな超貧乏な人間だと、細かいお金をあっちの口座からこっちの口座という具合にやりくりしないと穴を開けてしまうので、余計に銀行通いの回数が増える。でも、終日家に閉じこもって考え事をしたりしているより(←ウソだ!)、健康のためにはなんぼかいいと思う。
 どんぐりなんてものをずいぶん長い間見ていなかったような気がする。もちろん、風景写真家なんて仕事をしているのだからそんなことはないのであって、この季節、山に行けば山道のそこらへんに、イヤになるぐらいこの実が落ちている。何度も見ているはずなのに、見るたびに懐かしい感じがこみ上げてくる木の実なのだ。
 こういう写真を撮るときの心得は何度も書いているので耳タコの人も多かろう。できるだけ空が入らないところにある木の実を探す、木の実自体もそうだが、写り込む木の葉もできるだけ綺麗な、痛んでいないものを入れる、日の丸構図を避ける、この三点を満足させればまず失格になることはない。


撮影データ
カメラ

CANON PowerShot S1IS
撮影日 05/11/15 14:19
ISO感度 50
絞り F3.1
シャッター 1/40
露出補正値 -1.0
WB オート
露光方式 絞り優先AE
測光方式 評価測光
合焦方式 スポットAF
焦点距離 58mm
(35mm換算 380mm)
その他 手持ち撮影
レタッチソフト ちびスナ

by osampodigicame001 | 2005-11-15 23:16
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