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2006/02/03 FRI(No.1021)

ヒヨドリと青い空



 節分である。節分といえば豆まきだが、最近は恵方巻なる珍妙なものが流行っている。つい3、4年前までは関東では見たことも聞いたこともない風習だったのだけれど、いつの間にか広まったみたいで、今年も1週間ぐらい前から、あっちでもこっちでも太巻きを売り始めた。今日なんか、駅の改札前にまで進出して、この寒い中をネイチャンたちが声をからして売っている。スーパーでもコンビにでも、わざわざ恵方巻コーナーまで特設してある有様だ。
 元々は関西方面の、しかもかなり局地的な土着風習だったらしい。小学校のときの遠足弁当の定番、例のお寿司の太巻きを、1本そのまま、切らないで食うと縁起がいいとされている。しかも、一定の方角を向いて、一気に食べないといけない。その方角も年によって変わるそうである。
 元々ボクは、こういう類の縁起かつぎは好きではない。子どもの時分は別にして、豆まきでさえやったことがないのだ。ましてや、ついこないだまで知りもしなかった恵方巻なんて、いまさら流行ってもボクにとってはケッ以外のなにものでもないのだ。ところが、よしゃあいいのに、今晩の晩メシがその恵方巻であった。こういうものにはすぐ乗せられる鬼嫁が買ってきたのである。でっかい太巻きを4本も。それと味噌汁だけという晩メシ・・・手がかからない上に縁起もいいとなれば、見逃すはずもないのだった。食卓にはさらに、方位磁石まで置いてある。ちゃんと南南東を向いて食えというのである。
 しかし、丸ごと食うはずの太巻きが切ってある。丸ごと食べるなんて、そういう関西なんかの下品な風習まで真似することないのよ!というのが鬼嫁の公式見解であった。どうせ真似するなら全部真似ればいいものを、こういう、どうでもいいところに自己主張を交えるのが鬼嫁流儀である。太巻きが夕食じゃ晩酌もできないし、ちっこい食卓の片側に肩を寄せ合って、本棚の方角を見つめて食べる太巻きは、はっきり言って美味くもなんともなく、胸が悪くなっただけであった。

 昼間、写真屋に行くついでがあったので、帰りに健康福祉村に寄ってきた。こないだヒヨちゃんの写真を撮った木が駐車場のすぐ横にある。なんという木なのかは知らないけれど、その黄色い実がヒヨドリを誘うみたいで、すぐ下をジョギングする人間たちを警戒しつつも、次から次に飛んできては実をついばむ。黄色い実は青空に映えるし、ほぼ確実に撮影できるし、しかも、割と近くから狙えるので、時間がないときのやっつけ撮影には持って来いだと思っていたのだ。テレコンを装着して換算665ミリ、この程度の大きさにはなる。こないだの写真はピント位置がちょっとズレたけど、今日はうまくいった。所要時間15分のノルマ達成である。


撮影データ
カメラ

CANON PowerShot S1 IS
Teleconverter x1.75
撮影日 06/02/03 14:28
ISO感度 50
絞り F4.0
シャッター 1/1250
露出補正値 -1.0
WB 屋外
露光方式 絞り優先AE
測光方式 評価測光
合焦方式 スポットAF
焦点距離 58mm
(35mm換算 (665mm)
その他 手持ち撮影
レタッチソフト ちびスナ

by osampodigicame001 | 2006-02-03 22:53
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