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2005/07/30 SAT(No.833)

坂折棚田



 午前5時に起き、6時に荻窪で砂名ちゃんを拾った。土曜日の早朝だというのに環八は大渋滞。最初は東名用賀まで行くつもりだったのだが、高井戸あたりでまったく進まなくなったので調布に回り中央道に乗った。高速に乗ってしまえばあとはすんなり、お昼前には岐阜県に入っていた。
 今日の撮影は長良川花火大会なので、早めに場所確保に出動するとしても時間にはずいぶん余裕がある。中津川SAで休憩したときに、恵那の棚田が近所であることに気づき、ついでだからちょっと寄ってみることにした。恵那ICを降りて20分ほど県道を西に走ると、大きな「坂折棚田」の看板が見えてくる。左折してしばらく登ると目の前に棚田が開ける。
 お昼過ぎまで撮影し、もう一度高速に乗って多治見で降り、下道を1時間半ほど走って岐阜市内のネムちゃんちに到着。ネムちゃんに会うのは一昨年の伊良湖岬撮影会以来だからほぼ1年半ぶりになる。長男の子怪獣1号4歳はボクのことを覚えていてくれたし、2号2歳とは初対面だったがすぐになついてくれた。ここんちの子どもたちは警戒心皆無なのである。
 3時、金華山に登る。岐阜城のすぐ横にあるビアガーデンが無料展望台として開放されるので、そこに撮影場所を確保しようというのだ。開始まではまだ4時間以上あるのだが、最前列を確保できたのは真正面ではなくちょっと斜めの位置だった。でも、撮影に支障はない。真下を流れる長良川河畔が打ち上げ場所なので、花火はすぐ目の下で開くからだ。
 中日新聞と岐阜新聞が張り合って、2週連続で開かれる大会である。互いの意地の張り合いが年々規模を拡大させているという。確かに、越谷あたりの花火とは桁違いの迫力だった。なにより、見上げるのではなく、見下ろして岐阜の夜景をバックに花火が撮影できるという面白さがある。貴重な体験だった。
 泊まりはネムちゃんのおばあちゃんのお宅に転がり込む。深夜の到着だったが暖かく歓迎していただいた。ビールをたらふくご馳走になり熟睡。ネムちゃん、お世話になりました。


【使えるワザ】
 坂折棚田を訪れたのは初めてだったが、案外分かりやすい場所にあり、インターからも近い。田んぼの枚数は360枚だそうだ。圃場整備がなされているということだが、地形の関係で必ずしも畦を真っすぐにはできないらしく、不定形の田んぼが折り重なる美しい棚田になっている。傾斜がさほど急ではなく、しかも、田んぼ1枚の広さが平均3アールと広いので、四方を山に囲まれている割にはゆったりした印象が強い。ここいらでは「はしご田」と呼ばれているそうだ。石積みの美しい棚田である。
 この時期の棚田は緑がとても美しいのだが、写真にするにはけっこう骨が折れる。稲が伸びて畦を隠してしまうため、上から撮影すると上の田んぼと下の田んぼの境目がはっきりとせず、棚田の一番の特徴である「傾斜」の描写ができないからだ。下から見上げるか、横方向から撮るしかないので、そうなると今度は「広さ」の描写が困難になる。結局、こういう画像を量産することになってしまうのだ。同じようなアングルばかりでは能がないので、棚田と一緒に組み合わせる添景に工夫が必要。たまたま古い農家が1軒だけあったので、それを取り入れた。


撮影データ
カメラ

CANON EOS1D MarkII
撮影日 05/07/30 11:00
ISO感度 100
絞り F8
シャッター 1/125
露出補正値 -1
WB 屋外
露光方式 絞り優先AE
測光方式 評価測光
合焦方式 スポットAF
焦点距離 100mm
(35mm換算 130mm)
その他 手持ち撮影
レタッチソフト ちびスナ

by osampodigicame001 | 2005-08-04 10:40
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