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2005/10/22 SAT(No.917)

かっ飛びライダー



 メルマガの配信をしてから家を出たので砂名ちゃんとの待ち合わせに30分遅刻したが、午後9時には東北道に乗ることができた。ひたすらまっすぐ走って零時に三国SA着。考えてみたら、那須、日光、菅生と、1週間のうちに3回も東北道を北上している。
 午前7時までSAで車中仮眠し、8時、村田IC出口で仙台から来たsasaくんと落ち合った。そのままSUGOのMXサーキットに向かう。目当ては今日、明日の2日間で行われるモトクロス日本グランプリの取材である。
 天候は小雨が降ったり止んだり。モトクロスの醍醐味は泥を跳ね上げて疾走するオフロードバイクの迫力だから、こういうお天気は願ったり叶ったりだ。実は1週間ぐらい前からずっとお天気が気になっていて、長期予報で晴れと出ていた先週はじめぐらいまでは、今回の菅生行きはやめようかなんて思っていたのだ。それぐらいお天気が写真の出来を左右するスポーツなのである。
 サーキットでは練習走行の真っ最中だったが、じきに予選が始まった。今日は、国内Bクラス、国際Aクラスの予選が何試合か立て続けに行われる予定なので、ほとんど休みなく撮影できる。レディスやジュニアの試合もある。ゆっくりお昼を食べることもできないぐらい忙しかったが、退屈する間もなく夕方までびっしり撮影できた。撮影枚数は1日で1700枚ほど。メディア9GB分が満タンになった。


【使えるワザ】
 取材と言ったってお仕事じゃないから撮影は遊び半分である。これがお仕事なら、あの選手とこの選手は必ず押さえておくとか、表情が撮れる場面をしっかり確保するとか、試合展開を克明にメモしておいて、それに合ったシーンをちゃんと撮っておくというような、とにかく七面倒臭い撮影をやらないとおまんまにならないのだが、遊びであればそういう気遣いは無用、自分さえ楽しければいいのである。
 そういうことなので、普通に撮ったのではつまらんというわけで、今回は斜め方向の流し撮りを中心に撮影した。流し撮りは難しいと思っておられる方も多いと思うが、普通は横方向だから簡単なのである。ちょっと練習してコツさえ掴めば、けっこういい確率で当たりが出る。ところが、縦方向や斜め方向だとそうは行かない。カメラをしっかり保持して、腰を回せばいいだけの横方向と違い、腰を回すと同時にカメラの仰角を変化させなくてはならないわけなので、しっかり保持なんかしていられないのだ。腰で横方向の動きを追い、上下方向の動きはカメラ自体を上下に振ってやらないといけないわけだから、これはもう、確率どころの騒ぎじゃなく、ほとんど運任せ、勘任せの世界になる。しかも、斜め方向に動く物体は引力に逆らっているわけなので、動いている間にスピードが変わるのである。この写真の場合で言うと、ジャンプ台から飛び出したとたんにバイクの動きは徐々にスピードを緩め、頂点を過ぎると今度は加速度がつく。それを追うのだからえらくややこしいのである。
 ましてや、この写真の場合、走ってくるバイクが撮影地点からは見えない。ジャンプ台の陰から出てきてはじめて確認できるわけで、その一瞬でスピードの見当をつけ、カメラを動かし始めないといけない。実際の話、この場所でかれこれ100枚ばかり同じ構図を狙って撮影したが、当たったのは10枚に満たなかった。


撮影データ
カメラ

CANON EOS1D MarkII
EF 28-135mm IS USM
撮影日 05/10/22 11:49
ISO感度 200
絞り F9.0
シャッター 1/30
露出補正値 -2/3
WB 屋外
露光方式 絞り優先AE
測光方式 評価測光
合焦方式 スポットAF
焦点距離 60mm
(35mm換算 78mm)
その他 手持ち撮影
レタッチソフト ちびスナ

by osampodigicame001 | 2005-10-24 18:14
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